本日は睡蓮鉢を利用し、ご自身で研究・工夫しながら生体飼育をされているお客様からいただいた、
”昔ながらの水草と青水浄化による飼育” についてご紹介します。
奈良県在住のT様!飼育環境のデータを詳細に記録、活用され、日々維持管理されています。
伺ったお話は、大変興味深く、敬服しました。
T様から何か参考になれば・・・とありがたいことにご教示いただきましたので、ぜひご一読いただき、皆様も参考になればと思います(^^)
この度は当店からホトケドジョウが嫁いでいきました。
先住者は、120L、40L、20Lなどの睡蓮鉢に金魚、いろいろメダカ、ドジョウたち、ヌマエビだそうです。
いわゆる一般的に言われているビオトープに近い飼育方法ですね。
しかし、実は奥が深いのです・・・。

【T様の飼育環境】
水生植物浄化飼育というそうです。睡蓮鉢に水生植物等を植えるがあくまでお魚が主体の飼育で、水生植物による吸収浄化を行う。
※ビオトープは、睡蓮鉢に睡蓮、水生植物を植え、植物育成を主体にメダカなどを一緒に飼うと定義しておきます。
そこがこのT様の飼育に対する考え方と異なる部分ですね。
そのほか、代表的な飼育方法には、フィルターを使用しバクテリアを繁殖させつつ水質を保つ、一般的な水槽飼育がありますね。
ここはちょっとくどいかもしれませんが・・・おさらいということで(^^;
飼育に関する豆知識です。
【水槽のろ過について】 |
皆さんご存知かと思いますが、お魚が自然界同様快適な環境で生活できるよう、水槽のろ過をしますね。 簡単に言うと餌を食べ、お魚がした糞を微生物やバクテリアが分解してくれているのが自然界です。
どんなふうになっているのか?↓↓↓ |
・糞(微生物が分解)⇒ アンモニア (魚にとって害)
・アンモニア(バクテリアが分解)⇒ 亜硝酸塩 (魚にとって害)
・亜硝酸塩(また別なバクテリアが分解)⇒ 硝酸塩 (ほとんど害がなくなる)
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このサイクルが確立されていないと魚たちによくない影響が出てしまいます。 (特に立ち上げたばかりの水槽) いまでは濾材付の水槽セットや濾材自体もたくさんあり、バクテリアを繁殖させる方法は簡単に手に入ります。
ですから、立ち上げたばかりの水槽は数日空の状態で水をフィルターを通して循環させてくださいとお願いしています。 |
【植物の生育について】 |
分かりやすいものが農林水産省のHPにありました>>>こちら
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植物は自身が成長するために、光合成をし、 硝酸塩やアンモニウム塩を根から吸収し、アミノ酸やタンパク質を合成しています。 これがポイントです!
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【植物による水質浄化】 硝酸塩やアンモニウム塩を水草や植物に吸収してもらいましょう!
水質浄化環境の多様性
・・・これらをバランスよく使用することで水質を保つ、
方法を一つに依存しないことが大事なんですね(`・ω・´)!
①水層・・・(緑藻類;青水)とカモンバ、
②表層・・・浮き草(アンモニウム、
③気層・・・ホテイアオイ
底が見える程度の青水を目標にしているそうです。(青水とはグリーンウォーターのことですね)
※ホテイアオイの量を変化させると、透明な水を維持することは簡単だそうです!
※夏でも2~3か月間無換水(週2回程度水質確認)でいける状態だそうです。
いかがでしたでしょうか。
ちょっと短編読み物みたいになってしまいました(笑)
なんだか新たな淡水魚の世界を勉強しました・・・ここでご紹介したのはほんの一部の抜粋です。
実はこれはシリーズになっていて、第2弾・3弾と続きます。
[仮]第2弾 夏対策
第3弾 冬対策
あくまで仮です(笑)
続きをブログに書く前にまず基本をということで、長々と失礼しました~☆
つづく!
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