本日は、改めて淡水魚のことをまとめようと思います。
このタナゴはどんなタナゴなのか。
赤い色のタナゴがほしいけどどういうのがいるのか。
大きくなるタナゴはどれか。
こういったご質問をいただくことやこれから淡水魚の飼育を始めるお客様に・・・淡水魚の魅力を生体の特徴も含めおさらいです☆
私自身が経験したことを含め書いていきますので、参考になれば幸いです。
まずは、タナゴたちからご紹介してまいります。
タナゴとは?
●コイ科タナゴ亜科に属する魚
・・・コイ科に属するので、コイのようにひげがあったり、吻の形が似ていたりしますよ!
●日本には約18亜種(日本在来種はうち16亜種)が生息
・・・研究者の方々が現在も研究中で、分類等見解がいくつかありますが、大体このくらいです。
●産卵期にオスは体色が美しくなる=婚姻色、メスは産卵管が伸びてくる
●産卵期は、亜種によって春or秋に分かれる
●淡水二枚貝に卵をうみつける
コイ目コイ科タナゴ亜科
アブラボテ属
▼ 口にひげがある
▼ 背鰭軟条(背ビレに走っている縦線のようなもの)間にあるヒレ膜の中ほどに黒い斑点がある
▼ 体側に色のついた縦帯がない
▼ 側線(体側にある点線状の浅いくぼみのようなもの)は不完全で、胸鰭の上までしか達しない
ヤリタナゴ

●生息地;河川の中・下流域、それに続く用水路、湖沼
北海道、南九州を除く日本各地
●婚姻色;朱赤のヒレ、緑~青の体色
●春産卵型
・タナゴの中で一番ひげが長いのではと思います。やっぱりコイ/鯉の仲間なんだなと実感します。(ひげ男爵と呼んでいます)
・原色の赤色をべた塗したかのように鮮やかな色合いです。
・1枚1枚の鱗が大きい!まるでフナのよう(^o^)鱗がしっかりしているので、白点病などの病気にかかりにくいです。
・私の知る限りでは、流れの速い流域に生息しています。かつ、そのなかでも流れの弱い(緩やかになっている)場所を好んでいます。
・人懐っこく、神経質さは感じられません。
・丈夫で、大きくなります。
アブラボテ

●生息地;丘陵地帯や平野部を流れる細流や湧水、用水路
濃尾平野以西の本州、淡路島、四国の瀬戸内側、九州北部等
●婚姻色;オリーブグリーン・茶色・黄褐色の体色、黒がかったヒレ
●春産卵型
・流れ込みが好き!また、岩や石の陰が好きで隠れていることが多いです。
・繁殖能力が高いように感じます。容易に増やせる種だと思います。繁殖期になると個々の縄張り意識が強まるためではないでしょうか。(この時ばかりは喧嘩っ早い)
・全体的な色合いが他のタナゴと全く違う!唯一無二!
・最も神経質ではないと言っても過言ではないです(タイバラに匹敵する)。なれっこく、飼育しやすいです。
・あまり白点病にはならない感じです。
※アブラボテ属には、ミヤコタナゴも属しております。
現在、天然記念物に指定されているため、採捕、飼育は禁止されています。
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